病理のおはなし vol.1 


こんにちは!メドメインで、採用や広報の仕事をしている梶尾です。

当ブログ “Medmain Speaks” では、メドメインのメンバーへのインタビューなどのコンテンツをお届けしておりますが、改めて私たちのサービスに最も関わる分野「病理」に関するあれこれも、シリーズで綴っていこうと思います。

あまり一般には知られていない分野かもしれませんが、医療の根幹となる非常に重要な役割を果たしている「病理」について、より多くの方々にその重要性について理解を深めていただくきっかけとなれば嬉しいです!

初回の本日は「病理診断」の種類についてご紹介していきたいと思います。

▼まずはもう一度「病理」とは。

Deep Learning / AI による「病理画像診断の解析システム」を提供しているMedmainですが、この「病理」という言葉、日常生活の中ではあまり馴染みが無いという方も多いかもしれません。

(私もメドメイン入社前は、「フラジャイル」という病理医が主人公の漫画をたまたま読んで、その存在を知った程度でした。)

このブログの一番最初の投稿

https://blog.medmain.com/2020-01-30/

の中でも少しふれましたが、そもそも「病理」とはなんでしょう。

普段私たちが病院に行くと診てくださる医師の方々は「臨床医」と呼ばれ、実際に患者さんの治療を行いますが、これ以外に「病理医」と呼ばれる専門医による、正確な病気の原因の特定が必要なケースがあります。

例えばある患者さんの腫瘍が良性か悪性かの判断が必要な時、患者さんの体から採取された病変の組織や細胞から顕微鏡用のプレパラートが作られます。

そしてそのプレパラートを顕微鏡で観察し診断が下されます。このような診断が彼ら病理医による「病理診断」と呼ばれるものです。

病理医による診断は「確定診断」となり、この診断に従って治療まで行われるため、極めて重要な診断といえます。

▼病理診断の種類

「病理診断」にはあらゆるシーンに応じて様々な種類があります。

それぞれみていきたいと思います。

❶細胞診断(細胞診)

細胞診は、痰や尿などの液体成分の中に剥がれ落ちた 「がん細胞」がいるかどうかを診断するものです。

子宮がん検診などでは液体でなく子宮頚部から直接細胞をこすりとって診断され、乳がん検診では乳房にしこりがあるとそれを針で刺して、細胞を吸引して診断されます。

❷生体組織診断(生検)

例えば胃・大腸や肺の内視鏡検査を行った際に病変の一部をつまみ採って検査します。

病変は内視鏡を通した小さいはさみで採取したり、針を刺して採取されます。

細胞診断と違いバラバラの細胞ではなく、身体の中にあるままの状態の組織や細胞の塊が採られ、例えばそこに「がん」があるかないか診断されます。

その後「がん」と診断され治療方針が決まり、手術で胃や大腸が摘出されると、その組織や臓器にもさらに組織診が行われます。それが手術範囲の確認や追加治療の決定につながります。(「がん」以外の病気の診断や治療効果の判定なども行われます。)

❸手術で摘出された臓器・組織の診断

摘出された臓器・組織について病理医が肉眼で病変の部位、大きさ、性状、広がりを確認し、診断に必要な部分を必要な数だけ切りとります。そして臨床検査技師がこの臓器・組織の顕微鏡標本をつくり、病理医が標本を顕微鏡で観察し、悪い部分が全て取り除かれたか、追加手術が必要か、他に広がりはないか等の判断がなされ、その後の治療に役立てられます。

❹手術中の迅速診断

手術前に生検組織診断が行えない場合や病変が深い部分にあるために生検が難しい場合など手術中に組織を採取、そして検査までが行われます。

病変を取り除こうとしているときに、「病変が欲しい範囲しっかり取りきれているかどうか心配、その切り口の先に病変が確かにないことを確認したい。」という事態が実際の手術では日常茶飯事に起こるそうです。手術中にはそれについての結果がこないと次のステップに進めないので外科医が手を止めて待ちます。術中迅速診断の依頼が入ると、手術で採取された検体から速やかに凍結標本を作製し、病理診断を行い、結果を手術を行っている医師に迅速に伝えます。

このように腫瘍などの切除範囲は十分であるかや、腫瘍の性質は良性か悪性どちらであるか等の判断に役立てられます。

❺病理解剖

不幸にして亡くなってしまった患者さんに対して、遺族の承諾を得たうえで臨床診断の妥当性、治療の効果の判定、直接死因の解明、合併症や偶発病変の発見などを目的に行われる人体解剖です。これにも病理医が携わります。

▼縁の下の力持ちである病理医

普段私たちが通院しても、病理医に会うことは滅多に無いため、彼らの仕事内容について知る機会もなかなかありませんが、まさに彼らは「縁の下の力持ち」といった存在で、

海外では ”Doctor’s doctor”などと呼ばれたりもするそうです。

病理医不在時には迅速診断ができないため手術そのものができないといったケースもあるでしょうし、何より患者さんにとって適切な治療を受けることができるのは病理診断がなされるからこそなのです。

また「病理解剖」といった彼らの仕事も、より質の良い将来の医療の進展のためには不可欠だということがわかります。

このように病理診断は様々なケースで役立てられており、医療における重要性は極めて大きいことがわかります。

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当ブログ“Medmain Speaks”では、引き続き「病理」に関するあれこれや、メドメインのメンバーへのインタビューFocus on the Medmainerなどをお届けします。

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